Blue Rose
高校生の頃、無性にお花が欲しくなって真っ赤な薔薇の花を買った。(自分で)
一緒に花屋さんまで行ってくれた友人に、”ねぇ、どうして青い薔薇はないのかな?”と聞いた経験がある。
”知らない〜、売れないんじゃない?”と全く興味のない空返事を返されたのだけれど、
そんなことはないと思ったし、あったらいいのにな〜、あったら私は買うのにな〜なんて思った記憶がある。
その数年後、【サントリーが「世界初の青いバラ開発成功」】のニュースをみて
”え!!これ私も思ってた!サントリー!私も同じこと思ってた!むしろ私の方が先にそれ思ってた!!”と興奮して友人に話したけれど、サントリーは1990年(私が中学生の頃)から『青いバラを創る、不可能への挑戦』を始めていた。
私なんかよりずっとずっと先に。
『青い薔薇の花言葉』
「夢かなう」「不可能」「奇跡」「神の祝福」
『西洋での花言葉』・英語 Language of flowers
「mystery(神秘的)」「attaining the impossible(不可能なことを成し遂げる)」
「love at first sight(一目惚れ)」なんだそうな。
〜青いバラの伝説 Legend〜
BLUE ROSES
Roses red and roses white
Plucked I for my love's delight.
She would none of all my posies-
Bade me gather her blue roses.
Half the world I wandered through,
Seeking where such flowers grew.
青い薔薇
恋人を喜ばせようと僕は摘んだ
赤い薔薇と白い薔薇を。
恋人はどちらの花束も受けとらない‥
彼女は青い薔薇を摘んできてねと言った。
僕は世界の半分をさまよった、
青い薔薇が咲く土地を探して。
ラドヤード・キプリング作
Rudyard Kipling (1865-1936)
橋本槇矩訳
キプリングの詩では、青いバラは、この世に存在しないもの、贈るのが不可能なものとして
描かれています。「恋人」は、あえて不可能を求めて、
「僕」の愛を試そうとしているのです。
ギリシャ神話やアラビアンナイトでは、青いバラは不在をあらわし、
ロシアのおとぎ話では、魔女に青いバラを贈ると願いをかなえてもらえると、あります。
このように青いバラは物語や詩のなかで、神秘、秘密、愛、永遠の夢などの象徴として伝えられていました。
ひとつひとつの出会いを、丁寧に大切にしていきたい。
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