働き者の綺麗な手
「この手を見て下され、ジル様と同じ病じゃ。あと半年もすれば石と同じになっちまう。
じゃが、わしらの姫様はこの手を好きだと言うてくれる。働き者の綺麗な手だと言うてくれましたわい」
※風の谷のナウシカのワンシーン
このシーンがとても好き。
”人の手は正直だ”と私も思うから。
HONDAのキャッチコピー。”けれど、それがどうした?スタートはそこからだ”好きです。
ホンダの創業者、本田宗一郎氏はある日、あっさりと代表の座を降り、全国行脚の旅に出る。全国のホンダの営業所、工場を訪れ社員一人一人に挨拶し、握手を交わしたいと言い出したのだ。それが社長を辞める彼の唯一の願いだった。
彼は全国どころか外国も含め、1年半ですべてを回りきった。
ある工場で宗一郎氏と握手する前に急いで走り去ろうとするものがいた。
「どうした?」そう呼び止めると「手が汚れているから」と油で真っ黒になった手を隠しモゾモゾしている。だが宗一郎は、「いや、いいんだよ、その油まみれの手がいいんだ。俺は油の匂いが大好きなんだよ」そう言って、整備士を引き止め両手で握手した。
目を細め、油のにおいをかぐと彼の真っ黒な手を握り締めた。
「働いている手じゃないか、立派な手だ。俺はこういう手が一番好きだ」
そういいながら涙ぐむ宗一郎氏と一緒に社員も涙を流した。
そんなエピソードがある。
先日手放したランクル40(トヨタだけど)。古い車だったのでとても手がかかり大変だったけど、私は納車の日を心待ちにしていた。
可愛くて大好きだったのに、ミッションだったので気を使う運転がめんどくさくて、結果
ほとんど乗らなかった。(4年で4回くらいは乗った)
もっと乗ってあげたらよかった・・・手放して気づくことがたくさんあった。
次の車はちゃんと大切にするんだ。
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